前回の反省を踏まえて時間通りに到着しましたが、直前まで出先での仕事があったのでそのままビジネススーツで参上しました。
役者が全員揃っての全体練習初日ということで、基礎練習後には瞬火・新潟暴威主導で三組に分かれてエチュード(即興劇)を。準備が必要なものではないので、勢いよく先陣を切りました。とりあえずシリアス路線で組み立てようとしたのだけれど、珠洲基机さんの予期せぬ行動(舞台袖から出てきたのか、まだ袖にいる体なのか分からない動き)を拾えず、結果、毒にも薬にもならないボケ殺し。撮影したものを帰って観直し、慣れない面子でのエチュードでは、微妙な間よりも勢いが大事だと強く感じた。もっと上手く、または仲良くなって、互いの呼吸を掴みやすくなっていれば、腰の入った芝居もできたのかもしれない。しかし、小手調べ・挨拶代わりならば、ボケにボケをかぶせるくらいの勢いがあった方がやる方も見る方も楽しめるし、そして役者の距離を近くするという目的はより達成できるだろう。
次は台本練習。前回いただいた指摘の主たるところは「キャラ理解が安定しない」こと。一週間考え、相談し、一途で頑ななキャラクターを固めて臨んだ。そこそこ反映できたと思うし、評価もされたが、同じく不安定なキャラクター(フェンリルのことだ)との掛け合いでは互いの演技がとぅるっとぅるになった。嗚呼……これは、二人の練習が必要だな……
最後は歌唱練習。出だしの音程が不安定になるのは主に自信の無さから来るところ。でも、特に上杉豪さんに引っ張られて、「ソアらしく」「自信をもって」歌う事を意識したら、自然と音程も安定したから面白い。作曲の CHRIS に音源を戴いてから、(意図せず)睡眠学習するくらいに回数は聴いているので、自信を持って声を出せば身体が記憶した音が出るらしい。ただ、間違って記憶していた部分も何箇所かあったので、流れだけじゃなく一音一音を丁寧に表現するよう先生からご指導いただいた。
こうして観ると、演技も歌唱も、思い切りの悪さや自信の無さが表現に直接影響していることが分かる。たとえ滑舌良く台詞を読めても、たとえ音程良く歌詞を読めても、そこにそのキャラクターが込める意味や感情を伴わせて表現できなければ、人間の役者が敢えてやる意味は無い。不安定であるが故の人間なのだから、人間である自信を持って、ソアという不安定な人間を演じようと思う。まぁ、ソアは人間じゃないのだけれど。